A.重心を下げて歌うことは、歌う際にはとても重要な要素です。声が出るときに、日本人は特に喉がとても簡単に上がりやすいのですが、それに伴って肩も喉も胸も上がってしまったらどうなりますか。声が詰まって、聞いていて心地よい声にはならないと思います。上半身の胸や肩が上がるということは。それだけ上方に引っ張られたら、横隔膜は下げられなくなり、胸式呼吸を併発し、おなかで支えられた声とは真逆の声になってしまいます。ですので胸も肩も楽に下げて、横隔膜を下方に押し下げるフォームを作る必要があるのです。
では具体的な方法ですが、座骨と尾てい骨を下方向に下げていきます。そうすると、反り腰がまっすぐになり上半身と下半身がコンタクトを取りやすくなります。大抵の人が反り腰で、重心を下げられずに、腰のところで分断されたような体の使い方になっています。
重心を下げるときは座骨尾てい骨を下方向に下げてそれをキープしながら声を出してみてください。(♯β)