A.本を読むことが好きだったということをきっかけに、朗読をやってみたいと思われる人も多いと思います。その中で、「上手に読めるようになるためには何が必要なのか」ということです。
自分で本を読んでいるときと朗読の違い、つまり、読書と朗読の大きな違いは、「聞いている人がいる」という部分です。読書の場合は、ほとんどの場合、声を出さない黙読が多いと思います。対して、朗読の場合、聞き手がいるわけですから、音読であることは当然ですし、そのうえで、より魅力的に伝わるような表現が必要になってきます。「聞き手に内容がしっかり伝わる」ということが、もっとも重要になるのではないでしょうか。
そのために「ただ文字を追って読む」という状況から脱しなければなりません。いつ、どこでの内容なのか、登場人物の気持ちはどんな状況にあるのか、これらのことを常に考え、整理して、お客の心に響く内容にしていかなければなりません。最初のうちはなかなかわからないと思いますが、いろいろ研究してみてください。照れくささもあるかもしれませんが、照れているうちは、その登場人物になり切れていない証拠です。登場人物の気持ちで読むこと。登場人物の世界観を、自分自身がプロジェクターになったように映し出せることが、聞き手の心に響く朗読につながっていくと思います。([E:#x266D]Я)