A.自分の高さで(移動ドで構いません)自分のテンポで「ドレミファソファミレド」と歌ってみましょう。ほとんどの人が音程は正しく取れますが、音楽的には歌えません。一番高い「ソ」に向かってほんの少しずつ進み(メトロノーム1くらい)、逆に下りるときに逆にほんの少し広げてあげます。「ソ」が頂点になるのはハーモニーがそこでVに変わるからであって、音が高いからではありません。
日本人の大半は、頂点に入る瞬間にちょっと待ってしまいます。なかなか、盛り上がりながら自然に入れません。フレーズ感の習得のためこの「ドレミファソファミレド」の練習は、よい課題かつ結構難しいので、日々のトレーニングに取り入れてみてください。
さて次にソルフェージュの基礎を身につけるのにおすすめテキストは「子供のためのソルフェージュ1a」です。(1bも2もありますがひとまず1aができれば十分。)おすすめの理由は、桐朋学園の全盛期の先生方が書いていて、初級教材なのに音楽的に優れているからです。
このテキストを1ページ目から、自分のドレミの高さで、ピアノを使わずに、歌ってみましょう。音の高さが取れることも大切ですが、フレーズとフレーズのつなげ方、進め方をマスターすることも大切です。(音の高さが間違えていても音楽的に正しければよい。)Iの和音からVの和音に向かい、Vの和音からIの和音に解決するように、音楽的に自然に聞こえるように歌います。([E:#x266D]∴)