A.顔の中、喉の中に音を押しとどめている人が見受けられます。喉の中に音があることで、自分で音を確認しやすく安心するのかもしれません。しかし音は一度出したら、自分でコントロールすることは不可能です。どのように体の外に音を放って行くかということに神経を向けることをお勧めします。
例えば、息を高速で吐きながら声を出してみます。時速100キロのスピードを出すイメージで息を吐きます。自分より3メートル以上先に、もしくは広いホールの一番後ろの客席まで届けるような気持ちで歌いましょう。頭蓋骨に息が抜けて行くとか、前歯の裏側に息を当てて行くようにすると、息に方向性がついてやりやすいかもしれません。決して、自分の音を自分の中で鳴らしたり、保持したりしないように気をつけましょう。([E:#x266F]β)