A.外国語のものを歌うときなどは、日本語にない音声を歌うわけですから、音声を聞いて練習するのが一番の方法だと思います。芸は何事も真似から始まるものだと思います。その音源からくるインスピレーションをしっかり自分に落としこむことが重要です。
音源を聞いて練習することの弊害も、もちろんあります。そのまま真似することばかりをつづけているとオリジナルの表現が身につかないでしょう。私が小さいころ、ピアノの先生は「音源を聞くのは自分が弾けるようになった後にしなさい」と仰っていました。このように指導するピアノ教師はとても多くいます。その子の表現の幅を狭めないようにという配慮かと思います。
最近はいろんな音源が氾濫していて、かならずしも参考になる音源を聞いてくるかわからないという恐れもあります。
音源の音声の音量はかなり調整されているので、これをマネすることはよくないともいえます。むしろ同じことはライブではできないと思っておいたほうが安全でしょう。CDでいくら美しいウィスパリングボイスや、爆音のフォルテで歌っていたとしても、それはかなり機械で作りこんだ音量バランスであるということを差し引いて聞きましょう。([E:#x266F]β)