発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Q1730.高音では声の種類(質)が変わってもよいといわれたのですが、基本はどの音域でも同じ質がベストと考えてよいでしょうか。

A.しぜんな声という意味では同じです。人が聞いて同じような響きの方がよいでしょう。(♭Σ)

Q1731.響きを上に集める声の出し方を頭声発声というのでしょうか?

A.違います。この頭声発声というのは、人によって認識が違うので、あまり考えなくてよいです。副鼻腔(マスケラ)に声を集めればよいです。(♭Σ)

Q1728.同じオクターブを小さい声で歌うと、普通に歌うよりも息を使っている気がして相当つかれます。地声からファルセットにならないよう気をつけているのですが、これはよくない練習でしょうか。自分では横隔膜の動きが少しずつ変わってきた感じがするのですが。

A.横隔膜は不随意筋といい、自分の意思では動かすことができません。どの練習にもいえますが、相当つかれるまでは、やらない方がよいでしょう。また、この練習だけでは、普通に歌うときの感覚が鈍るとよくないので、バランスをとりつつ行ってください。(♯Ψ…

Q1729.母音のひびきを統一するには、どのように練習すればよいでしょうか。

A.「イエアオウ」などで練習して、口の形で母音を変えるのではなく、口はパクパクさせず舌の位置で声を変えるようにしてみましょう。(♭Σ)

Q1726.「課題を明らかにし、いまの自分がどれだけできていて、それを克服するためにはどうすれば良いか」というのは、自分で見つけ出すべきでしょうか?すべてがすべて、トレーナーの先生に“おんぶにだっこ”ではいけない気もしています。

A.自分で見つけ出し、体に覚え込ませていくことが一番大切です。その間、トレーナーの意見も参考にしつつ、トレーニングしていくべきです。毎回課題をこちらから言うことはできますが、長期的なことであれば、しばらく同じ課題に取り組むことになります。(…

Q1727.お腹を凹ませ息を吐ききった状態でスタッカートの発声をする時(息を今以上に出す練習)に、喉に負担のかかる息の流し方(浅い流し方)をしないようにと注意を頂いたのですが、それはどこで判断したらよいのでしょうか?

A.自分で判断するのは難しいと思います。喉が痛くなったり、圧迫感を少しでも感じたら、違っていると思ってください。(♭∀)

Q1724.深いところで声にする感覚は、どうやってつかめばよいのでしょうか。

A.口の奥の深いところから声を出す感覚でよいと思います。録音して、自分の声を客観的に聞いて判断していくことも必要かと思います。(♭∞)

Q1725.自分のベーシックな声を保ちつつ、表現する際に調整して声の出し方を変えてみるのはどうでしょうか。

A.いろいろやってみてください。やってみて、体に残ったもの、体が覚えたものが、自分の糧となります。多少の間違いは気にしないことです。進んでいくことが大切です。(♭∞)

Q1722.全体的に薄っぺらい歌い方で、厚みや表現がいまいちでないのですが、声の厚みや小さい声でも、伝わる歌い方などはどのようにするものでしょうか?

A.まずは、楽器としての体づくりが必要です。そのために、息吐きトレーニングや、腹式呼吸を身につけていきましょう。声の厚みはすぐ出てくるものではありません。声が拡散しないように目的地に届けるつもりで声をだしましょう。そのときに、「縦」を意識し…

Q1723.低音を出そうとすると、どうしても声がこもってしまいます。どうすればよいでしょうか?

A.低音はどうしても、こもって聞こえがちです。力むことなく、リラックスして、声を出していきましょう。子音もはっきりさせてみましょう。(♭∞)

Q1720.トレーニング帖第三章の語りもの「こんきょうじ」、歌舞伎のせりふ「勧進帳」を練習してみたいのですが、アクセント等全く解らないのですが…。

A.歌舞伎役者のように読むことを問うているのではありませんので、アクセントや読み方はあまり気にしないでください。市販のCDかレンタルされてもよいかも知れませんが、あくまで参考程度にとどめてください。(♭∞)

Q1721.声域そのものを広げるトレーニングをしたいのですが、地声もしくは裏声で最高音より上の音を発声しようとすることを続けるトレーニングは有効ですか?(リスクは考えないとして)

A.まずは最高音より少し下の音を安定させることです。その安定がないうちに最高音ばかりトレーニングしても、あまり意味がありません。(♭∞)

Q1718.今まで発音するときに、話すときのポジション(口の前の方)で発音していたのですが、発音するポジションをもっと後ろ(口の奥の方)に変えてみると、声が変わったり、流れやすくなりました。これは正しいことでしょうか。

A.発音するポジションは、口の前の方でするのが正しいです。口の中に音をためないように気をつけてください。首から上の意識は、同時にお腹もはたらくはずなのですが、その感覚はありますか。次回やってみましょう。(♯§)

Q1719.高音の発声で特に力が入りやすい部分はどこでしょうか?

A.やはり、のどで頑張ってしまいますね。いろいろなトレーニングをして、体から声を出せるようにしていきましょう。高音域を安定させるためには、より中音域を安定させることが大切です。(♭∞)

Q1716.声を出す時にどうしても体に力が入ってしまい、力を抜くにはどうしたらいいか悩んでます。

A.体を動かしながら声をだすことです。体に力が入っているときは、お腹などとまってしまっていて、使っていないような状態です。体を動かして、ときに丹田の力は声にとてもよくききます。動かしながら発声しましょう。(♯§)

Q1717.呼吸練習の時は、息を長く吐くことができるのですが、声を出すと息が長続きしません。何故ですか?

A.声を出すときに、喉から声が出てしまう感覚はありませんか。自分の喉を意識しすぎて、お腹がおろそかになってしまっているのかもしれません。息の練習と「同じお腹の状態」を一番優先させてください。頭で「声を出す=苦しくなる」と思ってしまわないよ…

Q1714.話し声が高いと言われるのですが、ある程度低い声でしゃべるほうがいいのですか?こもったような感じがします。

A.ドスのきかないくらいの落ち着いた声を出すことは、喉にはよいです。緊張すると声が高くなったり、上ずりやすいことと同じで、少し低い声なら、その緊張をゆるめることになります。話すときもちゃんと呼吸を整えて、あせったような逆に苦しくなるような…

Q1715.正しい音程をとろうとすると、高く出してしまう癖があるみたいなのですが、どうすればいいのですか?

A.力まないようにすると、高くならないと思います。発声を変えていくことで、だんだんよくなります。(♯§)

Q1712.歌っているときのブレスは、鼻から口から、どちらがベストなのでしょうか。

A.鼻と口と開いて、なるべく音を立てずに吸うのがよいです。(♯§)

Q1713.マイクに声が入りづらいのは、息と声がしっかりつながっていないからなのでしょうか?日々のトレーニングで意識することがあればアドバイスお願いします。

A.息と声がバラバラだと感じるのであれば、おそらく、息が必要な分、出ていないことが考えられます。息の練習のときに、出している勢いが、声を出しているときもあるか、気にしてみてください。(♯§)

Q1710.声がかすれたり、裏返ったりするのはなぜなのでしょうか?

A.声帯がきちんと閉じていない、または力んで声帯を動かしているからです。(♯Θ)

Q1711.息を吸うときに、どうしても胸が上がってしまいます。

A.体の中で横隔膜の安定を感じる必要があります。(♯Θ)

Q1708.声を前に飛ばすイメージで歌うと、体の重心が少し前傾になってしまいますが、それでよいのでしょうか。

A.前傾ではなく、まっすぐ立つ、もしくは重心を後ろに感じる方がよいです。「声を前に出す」という意味には、体から離すという意味もあります。声と体が同一方向では、体から離れていきません。(♭Σ)

Q1709.今度、テノール歌手のコンサートに行こうと思います。座席が自由席みたいなのですが、どの辺りで聴くのがよいのでしょうか?(やはり真ん中?)あと、どういったポイントで聴けばよいですか?やる曲目はあらかじめ予習しておいたほうがいいですか?

A.歌っているフォームや口の開け方、表情を見たいのなら前列がよいでしょう。声の飛び方を聞きたいのなら後列がよいでしょう。どのような目的で演奏会に行くかで、席もポイントも変わってきます。初めてでしたら、まずは真ん中に座って演奏会を楽しんでく…

Q1706.鏡を見ながら歌うのが苦手ですが、これはあえてした方がよいのでしょうか。

A.鏡を見ながら練習することはとても大事です。自分の顔や体で歌っていて不自然なものを直すことができるからです。(♭Σ)

Q1707.口を開けすぎ、または口をもっと縦に開けるようにといわれますが、開け方についてアドバイスしてください。

A.口の開き、大きさの問題ではありません。横に開きすぎていると考えた方がよいでしょう。口が横に開いた声は、口内がせまく浅い声になってしまいます。縦に開けることで、口内を広く活用しようということです。(♭Σ)

Q1704.声の出だしをよくするポイントを教えてください。

A.マスケラをもっと意識して押さないように訓練しましょう。音が外に出ていないので、前に出すつもりで行いましょう。(♭Σ)

Q1705.高音を出すにつれ、舌でのどを塞ぐ感じがするのですが、大丈夫ですか。

A.舌根が固くなっているのでしょう。ストレッチや舌をよく動かして、舌の動きがスムーズになるよう練習しましょう。発声のときにマスケラから落ちているのも原因だと思います。(♭Σ)

Q1702.頭の方に響かせる場合、裏声を出すような感覚で出したらよいのでしょうか?もし、そうだとしたら同じポジションだと低い音が出しづらく、声が少しガラガラしてしまいます。それは集中的に練習するべきでしょうか?腹式呼吸の練習と、同じポジションでの発声練習でよくなりますか?

A.高いポジションを意識すると低音は出しづらくなります。その時は、無理に大きな声を出そうとせず、声量を落してひびきを保つことを優先してください。腹式呼吸というのは、横隔膜の問題なので、あまり関係ありません。(♭Σ)

Q1703.歌のサビの唄いだしで、いきなり高い音をだす時に最初の音がどうしてもつまった感じでうるさい感じになってしまいます。もっとなめらかにフワァーッとはいりたいのですが、何に気をつけるべきでしょうか?

A.実際に聞いてみないと、何ともいえません。高い音は、その音よりもその前の音がどれだけ響きにのった声で入れるかにかかっています。それができなければ、高い音の習得は難しいです。まずは、中音域の充実です。(♭Σ)