発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2014-10-28から1日間の記事一覧

Q.ヴォイトレのプロの体の条件とは。

A.プロのサッカー選手なら、太ももが女性のウエストほどあるでしょう。ピアニストは、両手の小指が私たちよりは強いでしょうし、ヴァイオリニストは、ヴァイオリンを弾くプロとしての体を持っているでしょう。そして、声を使う人、たとえばオペラ歌手は、…

Q.条件をよくするトレーニングが必要とは。

A.私とイチローと本田圭祐を分類するとします。イチロー、本田の体は野球やサッカーをするアスリートの体ですから、今の私とは、体をみるだけで区別されるでしょう。彼らは素質、キャリア、センス、集中力、記憶力など、スポーツをする能力はトップクラス…

Q.今の私たちの生活とヴォイトレは。

A.今の日本は、声を出すのに適した環境であるとは言えません。冷房下で8時間パソコンに向かってから、いきなりスポーツをしたり歌を歌ったりするのは、自殺行為でしょう。けがの原因にもなります。ですから、マッピング(修正を目的とした身体状況の把握…

Q.声の状態をよくすれば、すばらしい声が出ると言われました。

A.そんなに簡単なことではありません。ヴォイストレーニングを受けて、一時的に声がよくなったのに持続しない、あるいは発展しないという理由で、私の研究所を訪れる人が増えています。

Q.年齢のせいか、声が出なくなってきました。

A.声を出していますか。私のところのあるプロ歌手は、体を壊して入院していたときに、全く声が出ずに、回復とともに声が戻っていったことを感慨深く話してくれました。発声器官は筋肉が関係しています。筋力が弱ったら衰えるし、トレーニングしたら鍛えら…

Q.もっともよく出たときの声をベースにするとは。

A.声の調子のよしあしは一日単位ではなく、一ヶ月、一年といった長期単位で考えます。あなたの心身の状態がとてもよかったときに、よい声が、楽に大きくも高くも、朗々と出たことがあれば、その状態を整えることが最良の声への近道であることを知ってくだ…

Q.朝早くから本番があるときは。

A.いつもより早起きをします。早く体を動かし、調子をあげておくためです。頭や体を起こし、最良の結果を得る準備をするのです。体を起こしてから練習しましょう。“千の風になって”のテノール歌手、秋川雅史さんは、「朝起きてから3時間は声を出さない」…

Q.起きてすぐ練習するのは。

A.起きた直後は、まだ体が眠っていますから、体を動かすことには、あまり向いていない状態です。そのときに電話に出たら、寝ていたことが相手に分かってしまうでしょう。息も弱く、鼻声になってしまうのです。

Q.声の調子は変わるのではないですか。

A.声は、心身の状態に大きく影響されます。状態が悪いのに、最高の声が出る人はいないでしょう。

Q.声の状態を知るには。

A.これは、日本人がもっとも苦手としているところです。一言でいうと、一声でのパワーの違いや耐久力をカバーするためのプロセスの必要性です。エコーをつけてPしか通用しない浅い高音(カラオケ)だけの声を深くするのが重要なのです。