A.声の調子のよしあしは一日単位ではなく、一ヶ月、一年といった長期単位で考えます。あなたの心身の状態がとてもよかったときに、よい声が、楽に大きくも高くも、朗々と出たことがあれば、その状態を整えることが最良の声への近道であることを知ってください。
声というものは、体という「楽器」から出しますから、心身の状態をよく保つことが、今のあなたの中のもっともよい声を出すために不可欠なのです。フィジカルとメンタルの両面から声の調子のよしあしを振り返り、これからの声のよしあしを知っていくようにしてください。
声の状態を自分で管理できなければ、最良のトレーニングもできないのですが、これは簡単なことではありません。一人ひとり違う自分の体、心、さらに毎日の生活の中における自分を客観視して、把握できるようになるまでには、かなりの時間がかかるものです。