発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2014-11-03から1日間の記事一覧

Q.レッスン中は、トレーナーのことばと声とどちらに集中すべきですか。

A.どちらかと決めつけないことです。集中しようとするのでなく、必要に応じて集中が向くようにしましょう。集中力というのは、注意集中の略語です。意が注がれたらよいのです。(♯)

Q.毎日すべての時間に声に関心をもつべきですか。

A.よりどころとして立っているところが、声に関することだという意識があれば、充分でしょう。

Q.よい声と声のよい使い方は、ヴォイトレではどう考えるのですか。

A.楽器のよさと演奏のよさ、楽器職人のよさと演奏家のよさの違いでしょうか。声は楽器が自分の体ですから、同一人物のなかにあるのです。ですから、よい声の下手な歌手もいれば、悪い声のうまい歌手もいるということです。

Q.リラクゼーションでよい声が出るのですか。

A.そう信じている人もいますし、それでできたという人もいるので何とも言えません。ただ、緊張がなくなったときに出た声で、表現の仕事に使えると思いますか。けっこうな緊張や拮抗の上で、発声も言葉も歌も、ギリギリで成立するものなのです。

Q.もう少し、上に響かせるように言われました。どうするのですか。

A.上に響いていない、下に響く、下にも響いていないか、など、もう少しというのをもっととか、ほんの少しとか、区別すればさらにたくさんの世界がみえてきます。そうした認識を深めていく一方で、いろいろと声を出して対応していくと、トレーナーが位置づ…

Q.生理学のようなものは、正しい発声に役立ちますか。

A.医者には必要かもしれませんが、トレーナーや歌手など声を使う人には、イメージでトータルに導かれるような感覚を豊かにしていく、繊細に、微妙に認知、調整できるように反応の力を高めていくことでしか、実現できません。

Q.喉の筋肉の動かし方を教えてくれませんか。

A.それは、ピアニストに指先の筋肉の動かし方を教えることよりもはるかに無駄、逆効果だと思います。トータルに連動しているものは、イメージで扱うべきです。力が入って無駄に疲れる動きをなくすことです。

Q.柔らかい声が欲しいと言われました。

A.柔らかい声というのは、柔らかい声そのものを求めているのではありません。出し方が丁寧で、やさしい音色のようなイメージだと思うのです。声がふにゃふにゃしてはよくないのです。本当に使える声は、案外と鋭く硬いイメージのものです。

Q.柔らかく声を出すには、体を柔らかくして使うのですか。

A.柔らかく使う、柔軟にしておく、カチカチに固めない、など。そのイメージでうまくいくなら、それでよいと思います。実のところでみてください。

Q.緩めることの勉強をしています。全身がそうなれば理想ですか。

A.緩める必要は、緩められていない、つまり、固いとか力が入っている、緊張しているに対するリリースです。そうでなければ、必要ありません。また、体も喉、声帯も、本当に緩めてしまったら何もできません。