発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2014-11-10から1日間の記事一覧

Q.トレーナーの発声をまねしていくのが、ヴォイトレのレッスンですか。

A.私は、声そのものでなく、それを支えるものの一つとして感覚を学ぶようにと言っています。まねていくのは、トレーナーに限ったことではありません。勉強法の一つです。(♯)

Q.自分なりにいろんな発声のメニュで練習しています。どのようにチェックすればよいでしょう。

A.いろんなメニュのそれぞれの役割は何でしょうか。その役割に応じてチェックをすることです。

Q.集中すると、包括的にものごとを捉えたり、他のことへの関心がおろそかになりませんか。

A.私の使う集中力というのは、リラックスしているなかでの、八方集中です。パイロットがたくさんの計器の中で異常なものがあったときにそこだけに目が行く、本屋で探したい本の背表紙がぱっと目に入るような、そういう集中をしてください。

Q.歌では、ヴォイトレの代わりにならないのですか。

A.ある程度はなりますが、けっこう偏向しています。歌を分解して、取りつきやすく、課題をわかりやすくシンプルにして、また、あらゆるパターンをそろえて、効率的に学ぼうとするのがヴォイトレのメニュです。歌のテンポやキィを変えたり、Aメロ、Bメロ…

Q.姿勢はヴォイトレで大切ですか。どう直すのですか。

A.姿勢とは、態度や意欲という心の面も現れてくるので、そこも大切なのですが、体のこととして述べます。私は、姿勢とフォームを分けて使っています。姿勢というのは姿と勢、静の形と動を合わせてもっています。立った姿、座った姿で、その形をみて直すべ…

Q.レッスンの弊害ってありますか。

A.トレーナーに頼り切って依存してしまうこと、一つのやり方や一つの判断がすべてだと思ってしまうこと、安心してしまい、悩んだり迷ったりしなくなること、考えなくなること、などです。

Q.トレーニングの弊害って何ですか。

A.トレーニングそのものは、利も害もなく、それは使う人が感じることです。本人が感じるのですから、必ずしも客観的評価と一致しません。自分に役立つように使うのがトレーニングだと、私は思っていますから、弊害というのはありません。副作用とか、必要…

Q.ビブラートをかけるなと注意されました。

A.そういう注意が示すのは、声の揺れの目立ちすぎということになります。あなたのイメージにおいて、まったくビブラートをかけないつもりでやって、ちょうどよいということなのかもしれません。要は、伸ばす音が不注意、乱れている、揺らいでいるなどとい…

Q.リラックスの問題について教えてください。

A.多くのトレーニングではリラックス、脱力、緊張を緩めるなどが、ごちゃまぜになっています。それぞれに異なることです。最初は大まかなメニュで行なうもので、行わないよりはまし、ということでよいのです。問題は、そのままでずっと効果的な方法のよう…

Q.脱力の問題について教えてください。

A.問題となるのは、脱力しようとして脱力できないからですね。力を入れて、抜いた方がうまくいくでしょう。これも、脱力しなくてはいけないから脱力のトレーニングがあるわけではないのです。力が入っているから力を抜くトレーニングをするのでもありませ…