発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q123.理論や考え方を学ぶことで表現が片寄ったものになるということはないのでしょうか

A.私のところはやりたいようにやらせています。そこを「どうすればよいですか」と他人の考えを押しつけられたがっているのは、むしろ、習おうとする人のように思います。そこで日本人にはていねいに何でも教えてくれる先生が評判がよいのです。そういう人に教えられると、片寄っていくともいえます。

誰でも生きてきて、何かやるということは思想ができていくことです。そういうものはたくさん知っていた方がよいでしょう。

選ぶのは本人の自由で、そこから自分のものを自分で創っていくということです。そういうものを押し付けられるくらいで、自分の個性がなくなってしまうとか、歌い方が変わるなどというのだったら、もともと表現ということに対してのポリシーも個性などないのです。全くの自由な場でやれる表現などありません。全てどのように制限を活かしていくかということだからです。よいものは取り入れて自分で大きくしていけばいいわけです。片寄ったことを恐れてどうするのですか。表現の真ん中なんてありません。とことん片寄るものです。