A:今回は大きな役をやっているので周りも気をつかってくれますが、以前は心の準備をする暇などほとんどなく、準備をしてからでないとステージに出られないということでは甘いのだと知りました。どんな状況でも舞台に立った瞬間に演じることに入りこめないといけない。直前までセットを動かしていて自分の出番に遅れそうになったこともありますが、ステージに立ったら関係なく、ぱっと役に入らないといけない。ちなみに今回の劇でも嵐のシーンで舞台後方の波を動かすスイッチを入れているのは私です。
また、稽古のときに自信がないところがあっても、本番は全てを断ち切り自信をもって演じきることも必要です。たまに、稽古で怒られていた人が、その後の出番で引きずってしまい、「ああ、あそこのセリフが凹んでいるな」とわかってしまうことがありますが、それでは失格です。(K)