発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q145.本番で自分の出番の前後にもスタッフとしての仕事があると言っていましたが、心の準備をする暇もないのですか。

A:今回は大きな役をやっているので周りも気をつかってくれますが、以前は心の準備をする暇などほとんどなく、準備をしてからでないとステージに出られないということでは甘いのだと知りました。どんな状況でも舞台に立った瞬間に演じることに入りこめないといけない。直前までセットを動かしていて自分の出番に遅れそうになったこともありますが、ステージに立ったら関係なく、ぱっと役に入らないといけない。ちなみに今回の劇でも嵐のシーンで舞台後方の波を動かすスイッチを入れているのは私です。

また、稽古のときに自信がないところがあっても、本番は全てを断ち切り自信をもって演じきることも必要です。たまに、稽古で怒られていた人が、その後の出番で引きずってしまい、「ああ、あそこのセリフが凹んでいるな」とわかってしまうことがありますが、それでは失格です。(K)