A:昨日と同じ事をやってしまうことが一番怖いと感じています。同じ舞台を毎日やるので、同じ事をやってしまったら飽きやマンネリにつながります。課題は限りなくあるので、常に昨日の自分を壊し新しいものを吸収し続けるようにしています。はじめのうちは「壊す」ということが大変でした。自分がやってきたことを壊すのは怖いと感じますが、全部壊しても本当に身についたことだけは無意識のうちに残っています。ですから、怖れずに昨日までの自分を全部捨て、新しいことを吸収し、無意識でできることを大きくしていくことです。個性や持ち味も、常に自分を壊してやっていることに対し観客が感じとるものであり、本人が意図してやっているようなものはすぐにわかるし、鼻につきます。(K)