発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q520.声楽を習うのとボイストレーニングをやるのとは、声の出し方に違いはありますか?クラシックの声楽はそもそもポップスなどとはどう違うのでしょうか? 勿論聞いて違いは分かるのですが、詳しくはよく分かりません。声楽の方が正しい発声方法なのでしょうか?声楽を習うことで、ポップスを歌うときに表現や発声の点で問題は生じますか?

A.声楽は理想とする声の条件がある程度決まっています。オペラを中心とした作品を原調で歌うという大前提があるからです。広い音域を、マイクなしで歌う声楽には、大きな声を、広いレンジで出すためのノウハウがあります。ですから、ポップスを歌う際も、基本的な声づくりにおいても参考になります。でももちろん、ポップスには、声楽とは違った、唱法や、声質、フレージングなどがありますから、それはまた別途、勉強する必要があります。考え方はそれぞれです。(rf)