A.演劇やミュージカル、オペレッタなどには歌のほかに台詞が存在します。他の出演者と言葉を交わすシーンがあると思いますが、ただ読んだり丸覚えしたりされる方が多いと思います。それでは実際稽古に入ったときに自分のことで精一杯になってしまい、相手のことなど構っていられなくなることが多々あるのではないでしょうか。
会話の場面、自分の台詞だけではなく相手の台詞まで覚え相手の言葉や行動にリアクションをとらなければいけません。このための練習法ですが、一人で全ての役になりきり一人で演じてみるのです。キャラクター一人一人に体格、性格、容姿、年齢、性別などを細かく当てはめ、それにそった言い回し、間を作っていき立ち稽古にのぞむのです。そうすることで初めて相手との間が生まれ、見ていても面白い舞台になっていくと思います。
台詞は自分がしゃべることだけ覚えればよいということは絶対にありえません。一人でほかの役を演じてみる事でそのキャラクターに対する新たな発見があり、本役になってもその経験が生かされてくると思います。(♭Σ)