A.歌は体が楽器です。もちろん発声練習で喉を暖めることも大事ですが体を柔らかく、筋肉を上手く使えることも重要な要素になってきます。体が上手く使えていないと呼吸も上手く使えません。「腹式呼吸」は横隔膜を下げることに意味があるのですから「横隔膜呼吸」と言ってもよいでしょう。横隔膜は不随意筋といって自分の意思では動かすことができません。ですから、呼吸の力、体の筋肉の使い方でうまく作用させるのです。
直腹筋、斜腹筋、背筋なども駆使することで有効に使えるようになってきます。筋肉や呼吸を上手く使うためにはただ闇雲に発声練習を繰り返すよりも、ヨガや太極拳、アレクサンダー・テクニックなどの身体的機能を高める訓練をお勧めします。(♭Σ)