発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2027.声に息が混じるのですが、どうしてですか。

A.声が出るのは、2枚の声帯のわずかな隙間を、息が通り抜けることで声帯が振るえ、その振動で声が出るのですが、声帯がぴったりと閉じていて、尚且つ、息の量がちょうど良い時に、一番良い声で、楽な声が出せます。
 声に息が混じってしまう場合、声帯がよく閉じていないか、息を吐きすぎて、声帯の震えるちょうど良い量を超えてしまい、閉じようとしている声帯に、息で隙間を作ってしまい、閉じさせないようにしている場合があります。この息のもれた状態を続けると、声が嗄れたり、頑張っている割に声が響かなかったり、逆に頑張り過ぎないと声をだせなくなります。
 この悪循環から抜けるには、ハミングとお腹がポイントになります。ハミングは、響きの場所を見つけ、声を大きく出さなくても、大きく出しているような音量を出してくれます。また、お腹は、声帯にちょうど良い息の量を調節しなければなりません。この2つを鍛えるために、色々なトレーニングがあると思います。とにかく続けることで、解決のヒントを見つけられるでしょう。(♯§)