発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2211.高い声をどれだけ出せるかということがステータスだという風潮もあるように感じるのですが。

A.高い声というのはただ出るということだけではステータスにはならないと思います。クオリティの高い音質で高い声を出せないといけません。また、高い声というのは、人によってある程度の限界と言うものがあります。音の高さに到達するということ自体は可能性としては無限であるともいえます。しかし、例えば高い音が長く続くフレーズで言葉をはっきり発音しなければならないフレーズは、声帯が高い声用になっている人と低い声用になっている人とで大きく変わってきます。どれだけトレーニングで高音を獲得した人でも、高い声の音質というのは母音の音色を変えないと難しい点があります。その母音の音色を変えた声で言葉をハッキリと伝えることはとても難しいのです。(♭∀)