発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2409.体から声を出すための呼吸とは。

A.お腹での呼吸を支えるために、下半身を使っていきます。足の裏でしっかり床に重心をかけ、踏ん張ります。またひざはゆるめておきながらも、やはり重心は下にかけていくのです。これらの下半身の支えがあってこそ、腹式呼吸を支えることができるのです。
 腹式呼吸においても、腹筋を直接的に使いすぎて、お腹を固めてはいけません。まずはたっぷり取り込み、強い息を吐けるようにトレーニングしていくことです。息を強く吐くことの集中で使われる筋肉を鍛えていきたいのです。強く吐くこと自体が、腹式呼吸のトレーニングにもなるのです。
 最初は前腹を意識して取り込んでいきましょう。練習を重ねていくうちに、横腹、後ろ腹(背中)が動くようになってきます。
また息を吸う際に意識したいことは、息をたくさん吸いたいので、思い切り吸ってしまうと思うのですが、「吸う」という感覚ではなく、「取り込む」という感覚を身につけていくことです。お腹を少しゆるめて、そこに息を取り込んでいくのです。お腹を広げてあげるから、そこに息が入ってくるのです。
 腹式呼吸、そしてそれを支える下半身。これらを鍛えていくことで、体から声が出てきます。体の深いポジションから声が出るようになってくるのです。