発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2416.人前だと緊張してしまい、練習通りのことができません。向いていないのでしょうか。

A.本番はだれもが緊張するものです。そして練習通りにできなくて、悩み、なんとかしようと努力していくからこそ、上達するのです。
緊張はする。しかしなんとかリラックスさせて本番に臨む。その繰り返しなのです。繰り返していくうちに慣れてきて、練習でできたことも、できるようになってくるのです。
練習時においては、常に本番モード、つまり集中した状態でトレーニングしていきましょう。本番で練習通りにできないのは、練習が本番モードではないからです。練習が本番モードであれば、練習そのままで本番に臨めば、本番も練習通りにできるはずです。
練習時における、集中力、テンションを大切にしていきましょう。

 本番をイメージしてイメージトレーニングをしていきましょう。本番で演技している姿、演技が終わり、拍手をもらっている姿等を、明確にイメージしてみましょう。
どのイメージも、体をリラックスさせて、呼吸を落ち着かせた状態でやっていきます。その落ち着いた呼吸とそのイメージを一致させていくことで、現実にそのイメージが起こった時に、リラックスできるようになってくるのです。
 
 また練習不足によって、緊張してしまうということもあります。練習を積み重ねていくことで、自信が付いてくれば、緊張も和らいできます。これだけ努力して練習してきたし、もう思い残すことはないという思いになれたら、変な執着もなくなり、自然体で本番に臨めるはずです。そのためにも練習に励むことは大切なことなのです。
本番前は、えてして呼吸が止まっていることが多いのです。もちろん完全に止まっているわけではなくて、息が吐けなくなってしまい、吸う息も減ってしまいます。この状態が長く続くと、吐き気が襲ってきたり、気持ち悪くなってくることもあります。しっかり息を吐いていき、心も体も落ち着かせていきましょう。吐くことができれば、吸うことは自然になります。意識して息を吐きましょう。
 
 また呼吸をする際に、「吐く、吸う、吐く、吸う、」を「1-2-3-4-」と数えながら、ゆっくり行うことで、よりリラックスできます。ゆっくりゆっくり呼吸をしながら、数えている数字に集中していくのです。しだいに落ち着いてくるはずです。
慣れることも大切です。人前に出たいのに、人前に出ると緊張してしまうのであれば、人前に出る機会を増やし、慣れていくことです。たくさんの舞台経験等を積み重ねていくことです。そうすれば徐々に慣れてくるはずです。