発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2625.ヴィブラートはあったほうが良いのか。

A.私は大抵「あったほうが良い」と答えます。ヴィブラートが無い声はうまくやらねば突っ張っただけの声になることがとても多く喉への負担が大きいからです。
ヴィブラートのかかった声は自然に声帯振動がおこり、均一な声が生まれてくるものです。
 しかしヴィブラートと揺れた声は違います。
支えが上手くいかず甲状軟骨が上がってふらついた声とヴィブラートはちがいます。揺れが多すぎる声もあまり人に良い印象をもたれません。ヨーロッパではその様な声を「ヤギの声」と呼びます。
特に高い音でヴィブラートがなくなると単なる突っ張った声になってしまいどうしても苦しそうに聴こえてしまいます。
そうならないためにも各自のトレーナーに息の使い方、体の使い方をよく指導していただき適切なヴィブラートを学んで欲しいと思います。(♭Σ)