A.セリフは相手との会話の中で、生きてきます。だからこそ、自分のセリフだけにこだわってしまわないように、相手のセリフも覚えていきましょう。相手のセリフを覚えることにより、そのセリフから自分がしゃべるセリフの気持ちを探ることができるのです。自分の順番だからセリフをしゃべるというのではなく、相手のセリフがあって自分のセリフがあるんだと思えるようにしていきましょう。
また自分のセリフは、その役をやらないつもりで読んでいきましょう。まず作品として内容を理解していきます。内容が理解できたら、その作品の中での自分の役、相手の役の役割をとらえていきます。
そうしてすべてのセリフ(相手のセリフ)を把握したうえで、気持ちの流れを作っていくのです。自分の気持ちの流れだけではなく、ストーリーの気持ちの流れを作ることで、自分のセリフもリアルになってくるはずです。その場面でいかにリアルでいることができるのか。それが勝負です。