発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2801.知識は大切ですか。

A.芸事を習う上で、知識が必要なのか、先生やトレーナーについてレッスンしていけば、それでいいのではないか、知識があっても頭でっかちになってしまうだけだから意味がない等々、いろいろ意見はあると思うのですが、やはり知らないより知っていたほうがいいに決まっています。その知識を生かせるか、生かせないかは大切なことですが、まず知ることはとても大切なことなのです。知ることから全てが始まります。
専門知識を本から得ていきます。実際に体を動かしてみなければわからないこともあるかと思いますが、まず知識として、情報を得ることが大切です。また知識として知っていたおかげで、実際のレッスンでの進歩具合が変わることもあります。事前に知識として知っておくことで、レッスン時の理解度がアップするのです。
またレッスンの中でのトレーナーからのアドバイスからも知識を得ることができます。その場では聞き流してしまったことでも、後で録音したものを聞き返すことで学びがあります。レッスンでのアドバイスは、現在ただいま自分が行なっていることに対するもので、自分のパフォーマンスに対しての評価でもあります。こうした実地をともなった知識というものはとても大切なものとなります。
これはあくまでも知識という面からの考え方ですが、レッスンにおいては、自分自身で気づき、発見していくことが一番大切になります。知識として得ることよりも、自分自身でつかんでいくことが数倍も大切なことになってきます。そしてこうした発見も、知識がないより、知識があったほうが、つかみやすいということは言うまでもありません。