発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2821.息を流そうとするとロングトーンがうまくいかず、息を節約しようとすると声が詰まります。

A.バランスのよい安定した声を得るには、空気の流れが必要です。そして、主に、二つの流れを理解できるといいと思います。一つは喉より上の流れ、もう一つは喉より下の流れです。喉より上の流れが悪くなると、声は詰まりやすくなってきます。ただ、喉の上の流れに比重が置かれすぎると、声は支えがなくなってきて息が漏れて頼りなくなります。この二つの流れが両立しているように注意しましょう。ロングトーンが短く声が頼りない場合、下の流れが足りないということです。声が厚ぼったくなって苦しいと感じる場合は上の流れが足りないということです。空気の動くところに共鳴が生まれるので、喉を境目に、下(胸)と上(頭)の動きというものに必ず意識をもっていく必要があります。(♭∀)