発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2822.声がよく出るには太ったほうがいいのでしょうか

A.よく、太ったほうがいい声が出る、といいますが、骨の外に脂肪がたくさんついたところで共鳴が変わるということはありませんし、脂肪が声のエネルギーになることもありません。むしろ、太っていく時期は胃や腸に食べ物がたくさんあることが多く、横隔膜の運動が鈍くなることがあるかもしれません。ただし、やせすぎている人の中には、栄養が不足していて声を出すエネルギーが充分にない場合もあります。そのような人は、健康な体を作る必要があると思います。
しかし、太っている人が声が出る人が多いのも事実かもしれません。ひとついえることは、体重があるとそれだけ重力を体が感じるので、発声する上での土台がしっかりしていて安定しやすいということはあるかもしれません。根本的に太ればいい声が出るということはないと思いますが、支える感覚を感じやすいということはあるかもしれません。(♭∀)