A.できるだけ差をなくしていきましょう。だからといって、セリフをしゃべっているときと日常会話をしているときがまったく同じ声かというと、そうではありません。しかしできるだけ同じ形にしていこうとすることが大事です。
まずはセリフ時の声を日常会話に近づけていこうとすることで、自然さが生まれてきます。声を出そうとすることや、技術的なことに集中することは大切なのですが、それをクリアーし、自然な形でセリフをしゃべっていくことが大事です。そのためにも日常会話時の自然なしゃべり方や、自然な気持ちに合わせていくことが必要なのです。
また日常会話をセリフ時に合わせていくことも大切です。日常会話を行ないながらも、腹式呼吸を意識したり、お腹から声を出そうとしてみたり、多少技術的なことも考えながら話してみましょう。無意識にしゃべるのではなく、意識的に日常会話をすることで、体も鍛えられていきます。
このように両方面から、お互いに近づけていこうとすることで、お互いの違いが小さくなってきます。
トレーニングし始めでは違和感があると思うのですが、徐々に違和感はなくなってくると思います。こうして違和感をなくしていくことが大事です。
そうすればセリフを読む際も、何か特別なことをするのではなく、自然な声、自然な気持ちで落ち着いて読むことができるようになります。