発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2880.息が漏れない声とはどのような感覚がありますか?

A.吸気傾向を感じながら息を吐くことは、息を流す上でとても重要な感覚です。声の支えとは、息を下で保持するというか、たくさんでないようにしようとする力のことで、上で外に流れていこうとする力と喧嘩するような感覚になります。支えがうまくいったときには、ただ息を流す方向にだけ力が働いている感覚ではなく、吸い込まれていくような感覚も同時に存在することがあります。また、この吸気傾向を失わずに息を最後まで吐けたあとに、息を吸うときにとても効率よく吸気運動が行われることも事実です。この吸気傾向にある感覚は、体全体の動きの中ではじめて生まれる感覚だと思います。けっして、喉から上の感覚のみではつかめないものです。(♭∀)