発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2881.太い声を出したいです

A.太くて大きく、ダイナミックな声にあこがれることはよいことです。渋くよく響く声も同様です。しかし、これを意識することによって作為的な、癖のある声を出している人がたくさんいることも事実です。この癖を身につけてしまうと、癖をとるのにとても骨の折れる作業をあとに余儀なくされます。声の深さとは、深くしてやろうという野心によるものはメリットになるものはほとんど無く、逆に悪いこと尽くしだと思います。細い声(よい意味で)も太い声も、しっかりしたメソッドの上に成り立った声は、特徴がしっかり出てきてくれると思います。太い声を高音でダイナミックに出したい、低くて渋い声をだしたい、という気持ちは大事ですが、顎で作為的に声を加工しないで、よく支えられた声を目指しましょう。(♭∀)