A.普段話している中で「今息を使って話しているな」とはあまり意識しないかもしれません。歌う前のストレッチと組み合わせてみると効果的です。まず椅子に座っておなかの横に両手を軽くあて、そこに息がたまるように「いち、に」と2秒間で深く吸います。この時よく言われるのが横隔膜を横に広げる感覚を覚えることです。最初は2秒間で息を深く吸うのは難しくコツがいるかもしれませんが、少しずつトレーナーのアドヴァイスに従って慣れていきましょう。次に8秒間かけて均等に息を吐いていきます。この時「均等に」というのがとても大切で、配分を考えてすぐに息がなくなってしまわないように。そのときの姿勢も背中、背骨をまっすぐに肩が上がらないように自然に、を心がけます。
何回かやってみて慣れてきたら息を吐く時間を12秒、16秒…と増やしていきます。
1分も持ったらブレスの達人といえるでしょう。このようにブレスを自分で自由にコントロールできるように繰り返し繰り返し研究してみましょう。必ず歌声が変わってきます。