発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3235.よい声とはなんですか。

A.この質問の答えは難しいですね。私の見解としては、よい声は声帯の声門がしっかり閉じて、声帯がバリバリと振動している声がよい声だと思っています。男性なら低音の男らしい響き。女性なら透き通るような美しい響き、と思います。それに子供は天使の輝くような響き、というのもあります。やはり男は男らしい声、女は女らしい声、子供は子供らしい声があります。言い換えれば、その性別でしか出せない声があるわけで、さらに深く言えば、その方にしか出せない声があるのです。誰かの物まねではなく、その方の本来の声を出しているのが、一番よい声だと思います。
何も雲雀(ヒバリ)のような美しい声だけが声ではないのです。声優の大山のぶ代さんのような声も、仕事として立派に使いこなせるのです。大山のぶ代さんは普段もあのままの声だそうです。ですから、自分の声を最大限活かしているのが、よい声と言えるのではないでしょうか。(♭Π)