発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3238.のどを下げようとすると首に力が入ってしまいます。

A.こののど仏を下げる行為は、声を深くするために行っています。それと同時に、きちんとのど仏が下がっていると、のども開いた状態になっていきます。しかし、これは間違って練習してしまうと、おっしゃるように首に力が入って、逆にのどをしめつけて、苦しくなってしまいます。また、のど仏を下げようとするあまり、声のポジションまで落としてしまい、ボーボーと息漏れをしながら歌うようになってしまいます。そこで、練習法を挙げたいと思います。
まずは、卵を丸ごと飲み込むように、口の中の空間をたっぷりとり、食道に卵がそのまま落ちるようなイメージをしてください。おのずとのど仏は下がっていると思います。この状態で、『ア』といってみてください。口を閉じているので、アには聞こえないと思いますが、深い声がなっているのがわかると思います。これをどの音の高さでも保てるようにしましょう。そこで、気をつけて欲しいのが、力で抑え込もうとして、息を大量に使ってしまうことです。ただ、のど仏が下がっていることと、響きを感じて欲しいだけなので、ポジションを落とさないように注意してください。(♭Π)