A.ヴォイストレーニングのあと、練習曲や課題曲に移ると楽譜には歌詞のほかに必ずといってよいほど「こういう風に歌うこと」を意味する表現記号が出てきますね。まず曲を歌うのに必要なのがテンポの設定です。Andante,Allegro,Moderatoといった言葉です。指定されたテンポ以外で歌うとまったく曲想の違う歌になることがよくありますから速度記号はしっかり押さえましょう。表現記号はみなイタリア語で書かれています。昔から音楽の表現においてはイタリアが先進国だったのでしょう。コンコーネNo.50は声作り、表現力作りにとても適した練習曲集です。主な楽語をABC順に並べたミニ辞典、楽典の問題集にも楽語の意味を問う問題、スペルを書かせる問題などが載っている教本もあるので参考にしてください。曲に対する理解度、表現レベルが上がるはずです。