発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3314.声が浅いのですが、改善するヒントは何かありますか。

A.高音域を歌うときに、世紀の大テノールであるエンリーコ・カルーソが言っていたことばですが、「うなじで歌う」ということを言ったとの事です。目で見る景色の中に、体の後ろ側は写らないということもあり、うなじや背筋などを使うことは感覚としてとてもつかみづらいものだと思います。しかし、この目で見えない部分であるからだの後ろ側に、体全体から声を出せるようになるヒントがたくさん隠されています。あとは、体の後ろ側を使う際に、大切なことは、良い姿勢をとることです。猫背になっていては、体の前の部分に頼りすぎた浅い声になってしまいます。よい姿勢を維持すると言う意味でも、ストレッチなどをして、常に発声フォームがぶれない工夫をすることも大切です。(♭∀)