発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3343.喉を開けたほうがよいでしょうか。

A.喉を開けるといいますが、このことばはあまりよいことばではありません。喉を開けようと思って発声すると、パッサッジョで声が開いてしまい、アクートすることはまったく不可能になってしまいます。高音域では、声は閉じなければなりません。
もし、声を喉で圧迫している感覚があるとしたら、それは間違った発声であるとは思います。しかしこの段階において喉を開けようとして、はたして対処できるかといったら、Noだと思います。声を閉じるとは、喉を絞めるということではありません。パッサッジョで声を閉じることに関してヒントとなりえるのは、ハミングでパッサッジョを歌うときの感覚です。口からと鼻からの両方の出口のバランスがとても大切です。体が少し我慢するような感覚のまま、うまく音が遠くへ抜けていくようになれば、閉じられた声のテクニック的ベースができあがると思います。(♭∀)