A.自然なしぐさであれば問題ないと思うのですが、歌の内容にそぐわない、自分の都合で目を閉じているのであれば、それはよくありません。自分の都合というのは、照明がまぶしくてとか、歌うこと自体の辛さから閉じてしまったり、気持ちが内側に入ってしまい、どうしても目を開けることができないとか、そういった理由によるものです。
しかしこういった理由は、聞いているお客さんにとってはどうでもよいことなのです。自分自身の生理ではなく、お客さんのことを考えて目を閉じるしぐさも考えていきましょう。
また目を閉じていても自分の意識が外に出ているのであれば問題はありません。どういうことかと言うと、歌の内容的に目を閉じることが必然的であり、より効果的に思いが伝わるのであればかまわないということです。
また基本を身につける発声の段階では、実際目を開けて、そのイメージで声を送っていくことが大事なので、目は開けるように指導します。