発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3470.発声時に喉を下げたほうがいいのでしょうか。

A.発声時に喉が上がる癖があるひとは多く見受けられますが、喉を意識して下げようと思うことは百害あって一利なしだと思います。喉のいい状態は、呼吸器官が機能的に働くことによって自然とよい状態に整うものです。一時的に深みのある響きを出せるときが可能性としてはあるものの、喉の細かい筋肉に余計な動きを覚えさせてしまうことは、発声の癖としてはとてもやっかいなものとなってしまいます。仮に喉を下げることによって一瞬深い声を出せたときがあるとしても、必ず体の大きなフォームの中でそれを達成できたのかどうなのか頭においておく必要があります。絶対に、小手先のテクニックを覚えようとしないで、スケールの大きな発声を考えてみてください。