発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3572.声のせいで仕事がうまくいきません。

A.仕事がうまくいかないとしたら、日本の場合は、声の力のせいではないでしょう。仮に、ヴォイストレーニングをして声がよくなっても、うまくいかない根本的な問題があるのです。

 もちろん一方で、声を勉強していったら、仕事でも何でもうまくいくと私は思っています。話し方の勉強よりは声の方が役立ちます。自分がそういうことをできるようになるには、そういう感覚を身に付けるということです。それで人の感覚が聞き取れるようになってくるわけです。

 声を聞いて、健康かどうかというのはわかります。声を無造作に使っている人には、その程度のことかと思うのですが、専門的に何十年もみてきたら、いろんな人の隠れた本音もわかるようになります。

 人事の面接官をずっとやっていたら、相手を正しく判断できるようになっていくでしょう。声を聞いて、「このパターンは…」と頭でなく体で、「失敗だ」とか「あとで伸びるな」と、わかるようになってくると思います。トレーナーの先生も、声を聞いて、3年後5年後こういうふうになったという体験が入ってくるのです。そのキャリアは、ある程度長くなくては難しいでしょう。