発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3820.なぜイメージを大切にしなければらないのでしょうか(1)

A.人に物事を伝授する際に肝心なことは、科学的で普遍的であることでしょう。昔から、いわゆる習い事は難しく根気のいるものとされてきましたが、目視できるものならともかく、姿かたちの見えぬものとなればなおさら理解の行きやすい絵解きがもとめられるでしょう。

例えば息を吐いて音声を出すためには声門が閉じていなければなりません。声門つまり声帯靭帯のある場所のことですが、ここの閉じ方が開いていたり、閉じ方が完全でなかったりすれば、音声が出なかったり、かすれ声になったりしてしまいます。

声門を閉じる、と言っても普段そのような動きを人為的にやるような経験がない者にとっては具体的な手段どころか、そのイメージさえも湧かないのが当たり前でしょう。(♭∀