発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3849.発声は時と場合によって変えることができますか。

発声にはタイプがあり、ドラマティックな表現に長けているタイプと叙情的表現に長けているタイプに分かれるといえます。もちろん両方を兼ね備えた歌手というのは存在しますが、この両方を兼ね備えた歌手というのは叙情的な発声スタイルを崩さずにフォルテのほうを多用する、といった結果叙情的タイプであることが多いです。オペラ界でいうところのべニアミーノ・ジーリという昔の歌手がそのタイプであると思うので、参考にしてみてください。

ドラマティックな表現の時というのは発声自体を変えるのではなく、ピアノで歌う箇所をあまり浮いた表現にならないように、より声を支える意識をもつということが大切です。基本となるフォームをかえて声を押し出してしまうと、将来的にはとても危険なことです。(♭∀)