A.私がよく感じる矛盾ですが音大や声楽の専門機関にに携わっていると「軽く歌いなさい」と言われたり「響きをもっと高く」と言われることが多いです。それはそれで理にかなっていますし、間違ってはいないと思うのですが、二期会や新国立劇場で聴く歌手の皆様は皆さんとても深い声をしています。そしてしっかりとジラーレをしています。
軽いポジションで歌っている歌手は、あまり見たことがありません。もしくは脇役で歌っていることが多いように感じます。主役で歌われる歌手の多くは深い声のポジションを常にキープしているように感じるのは私だけでしょうか?
特に最近のバリトン歌手の多くはテノールの間違えるくらい軽く出す歌手が増えています。もしくは高音を出す技術がないからバリトンをやっているように感じることが多いです。昔のイタリアのCDなど聴くと今のバリトンとはどうしても違うような気がしてならないのです。(♭Σ)