発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4011. 軽い声、響く声という発声が求められているのでしょうか。

.私がよく感じる矛盾ですが音大や声楽の専門機関にに携わっていると「軽く歌いなさい」と言われたり「響きをもっと高く」と言われることが多いです。それはそれで理にかなっていますし、間違ってはいないと思うのですが、二期会新国立劇場で聴く歌手の皆様は皆さんとても深い声をしています。そしてしっかりとジラーレをしています。

軽いポジションで歌っている歌手は、あまり見たことがありません。もしくは脇役で歌っていることが多いように感じます。主役で歌われる歌手の多くは深い声のポジションを常にキープしているように感じるのは私だけでしょうか?

特に最近のバリトン歌手の多くはテノールの間違えるくらい軽く出す歌手が増えています。もしくは高音を出す技術がないからバリトンをやっているように感じることが多いです。昔のイタリアのCDなど聴くと今のバリトンとはどうしても違うような気がしてならないのです。(♭Σ)