A.なぜ単調になってしまうのかを自問自答してみてください。
レコーダーに録音して聞いてみて、自分が発声している感覚と合致しているでしょうか?感受性が声になること、そしてそれが表現として相応しいか・・・。これは永遠のテーマです。単調になってしまう理由は、大まかに言うと2通りでしょう。
まずは、文章を自分の言葉として喋れていない。つまり、文章の内容を感じられていない場合。これは、ただ音読している場合に近いです。
もうひとつは、書物を黙読するようにただ音読している。内容は理解しているのですが、表現としてのフィルターがかかっていない。
前者の場合は、内容の情景描写や登場人物の心理描写をひたすら鮮明にしてよんでみること。
後者の場合は、「人に伝える」という意思をもって読んでみること。例えば日常で、幼児や耳の遠いお年寄りの方に話しかける時、皆さん声に抑揚をつけて、ゼスチャーを交えて一生懸命伝えようとしますよね。この感覚が大事です。多少オーバーでもいいのです。やり過ぎればまた削ればいいのですから。恐れずに表現することです。
前者の感受性と後者の表現力のバランスが優れていると、人の心に響く朗読となるでしょう。(♭Д)