発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4170.歌唱フレーズの処理(うまく、音楽的に、個性的にする)について教えてください。(4)

A.最後まで、気を抜かないで、支えを意識して歌うと、うまく処理できます。よく、次のフレーズのことを考えると、最後がおろそかになりがちですので、最後の音まで音を見る、というような意識で歌うとうまく、きれいにおさまります。それには、楽譜通りの長さをきちんと守って歌うことが、とても大事なことになります。そうすることで、音楽的にも、とても、よいフレーズの処理ができます。

音楽的にフレーズの処理をするには、楽譜どおりの音を守ることが最低条件ですが、それだけでは、音楽的とはいえません。アーティキュレーションをきちんと守ることが必要で、それがどうしてそうなっているのかを、考えることが必要です。そうすることが、個性的な、フレーズの処理ができるきっかけにもなってきます。

同じ楽譜でも、歌う人によって、全く違う曲に聴こえるのは、その曲に対する、解釈が違うからです。フレーズの処理ひとつでも、pでも、どんなpなのか、そこまで考えてみると、個性的な、音楽ができるのではないでしょうか。もし、イメージがわかなかったら、他の人の歌をヒントにするのもよいです。だんだん、歌っていけば、自分なりの個性的な歌が生まれます。(♯Ω)