A.声は、あまりに身近すぎて意識したことがないという方も多いでしょう。でも、たまにカラオケで「あの人はいい声をしているな」と思ったり、職場で「あの人は通る声だな」と思ったりしたことがあるのではないでしょうか。ときに大きな声や、普通でない声に、びっくりしたような体験は誰でもお持ちなのではないかと思います。また、風邪やカラオケの歌いすぎで困った人もいるでしょう。
私たちは、当たり前のように声を出し、当たり前のように声を聞いています。だからといって「声」について知っていることにはなりません。顔やスタイル、服装などは、鏡で見ることができますが、声は見えません。日頃、意識せずに使っているのが声なのです。
それがうまく使えるうちは、何の問題もありません。ただ、より高いレベルや、安定した音声表現を欲すると、おのずと考えるのではないでしょうか。ほんとうに上手く使えているかと考えてみると、なかなか難しいものとわかってくるように思います。「声」や「ヴォイトレ」として考えるかどうかは大した違いではありません。無意識にそれ以上のことができていたら、それもトレーニングの成果なのです。(♭ф)