発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4201.声について考えることや、ヴォイストレーニングということの意味や必要性についてピンときません。いつも声について考えることもないのですが、それではいけないでしょうか。

.声は、あまりに身近すぎて意識したことがないという方も多いでしょう。でも、たまにカラオケで「あの人はいい声をしているな」と思ったり、職場で「あの人は通る声だな」と思ったりしたことがあるのではないでしょうか。ときに大きな声や、普通でない声に、びっくりしたような体験は誰でもお持ちなのではないかと思います。また、風邪やカラオケの歌いすぎで困った人もいるでしょう。

私たちは、当たり前のように声を出し、当たり前のように声を聞いています。だからといって「声」について知っていることにはなりません。顔やスタイル、服装などは、鏡で見ることができますが、声は見えません。日頃、意識せずに使っているのが声なのです。

それがうまく使えるうちは、何の問題もありません。ただ、より高いレベルや、安定した音声表現を欲すると、おのずと考えるのではないでしょうか。ほんとうに上手く使えているかと考えてみると、なかなか難しいものとわかってくるように思います。「声」や「ヴォイトレ」として考えるかどうかは大した違いではありません。無意識にそれ以上のことができていたら、それもトレーニングの成果なのです。(♭ф)