発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4272.声のトレーニングにあせりを感じて、いつもやりすぎてしまいます。どうすればよいでしょうか。

.20代くらいまでは、まだまだ発声に関する器官は未熟で不安定な時期なのです。声域も本当には安定していません。このことを充分に知っておいて、焦らないことです。

20歳前で声のトレーニングがうまくいかないのは当たり前なのです。そういうときにはあまり無理なトレーニングは禁物です。20代を通じて、楽器の中心である声帯などの器官は発達していくのですから、基本になるトレーニングだけを中心にすべきなのです。声楽の世界では、声のノリが最もよくなるのは、だいたい40歳前後であると言われています。

私はプロとして使えるための声づくりも同じことだと思います。腹筋やブレスのトレーニングも大切ですが、それらも充分に扱えるようになるまでは、決して急がないことが肝心です。体に正しく身につけていくためには、ほんの少しずつ習得していくことの大切さを知っておいてください。(♭ф)