発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4298.止めるのと動くのとどちらがよいのですか。

.発声のときに固まらないように膝や首、肩などを動かすのは悪いことではありません。最終的に「静中動あり」といきたいのです。動かないと固まるくらいなら「動中静あり」で。ステージも早く動くことになれた方がよいのです。もちろん、すべてがバラバラに動くとチェックのしようもなくなるので、トレーナーは静止させた形を好みます。

理想は、フリー(自由)→型(レッスン)→フリーと型(トレーニング)→型(レッスン)→フリー(本番)です。

「型から入って型に終わる」というのは、必ずしも本当ではありません。型が形にかたまるのでなく、自由な姿をとったときに型とみえるのが究極の芸です。そうなると止まっていても動いていても「静であり動」なのです。レッスンやトレーニングはしばしばそれと逆行します。それも一つのプロセスとしてよいのです。(♭π)