A.発声のときに固まらないように膝や首、肩などを動かすのは悪いことではありません。最終的に「静中動あり」といきたいのです。動かないと固まるくらいなら「動中静あり」で。ステージも早く動くことになれた方がよいのです。もちろん、すべてがバラバラに動くとチェックのしようもなくなるので、トレーナーは静止させた形を好みます。
理想は、フリー(自由)→型(レッスン)→フリーと型(トレーニング)→型(レッスン)→フリー(本番)です。
「型から入って型に終わる」というのは、必ずしも本当ではありません。型が形にかたまるのでなく、自由な姿をとったときに型とみえるのが究極の芸です。そうなると止まっていても動いていても「静であり動」なのです。レッスンやトレーニングはしばしばそれと逆行します。それも一つのプロセスとしてよいのです。(♭π)