発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4338.テノールやバリトン、バスなど、声種はどのようにして決まるのでしょう。

.声種はよく声帯の大きさ長さで決まる、といわれます。しかしそれだけではありません。声帯は長く太いと低音が出やすく、短く細いと高音が出やすいです。しかし、声種は、結論からいって、パッサッジョをどうクリアーするか、で決まります。音色、音域は二の次です。パッサッジョをどうクリアーするかは、一つには共鳴スペースやサイズの問題があります。共鳴スペースとは、口の奥、喉、あたりの共鳴するスペースのことですが、物理的なスペースだけを含めない、全体的な共鳴スペースです。この共鳴スペースが小さいと、音色は明るくなるような輝かしくなるような音になります。つまりテノールやソプラノの音色に近づきます。声帯がテノールでも共鳴スペースが大きいとバリトンの音色に、共鳴スペースが小さければバスの声帯をしていてもバリトンテノールの音色にふさわしくなります。(♭∀