発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4464.先日あるテレビ番組を見ていて感じたことですが、全体的に見てJポップの音域が高くなったなという印象をもちました。どうなのでしょうか。

A.特に男性歌手達の声で感じることが多いです。一昔前の深みある声というのはいなくなってしまったような印象をうけます。昔が全ていいとは思いませんし、軽い声が支持を受けているのが現在なのでしょうから否定はできませんが見ていて単純に感じたこととして、元々の持ち声が高くないのに無理して高いキーを出している人も多くいるなと感じました。これでは長くは歌っていけないだろうなと思う人も多かったです。
現にJポップの歌手で30歳、40歳になっても20代の音域を保っている人って少ないと思います。本来30、40代というのは声がもっとものってくる時期なのに、その前に声そのものをなくしている歌手が多いことに少なからず驚きがあります。
声というものに対して日本は後進国といわれていますが、その原因はこういうところにもあるのもしれません。
尾崎紀世彦さんのような歌手はもう出てこないのでしょうか。
ああいうダイナミックな歌手が一人くらいいてもいいのにと思ってしまう今日この頃です。(♭Σ)