発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4839.長くレッスンに通い続けていることに意味があるのでしょうか。

A.担当させて頂いている人の中にはもう、数年単位で担当させていただいたり私がトレーナーになる前からレッスンを受講している人もいます。語弊を恐れずに書くなら「長年レッスンを受けてきたかたは対応力が違う」という言葉につきます。発声の能力が鍛えられているのはもちろんですが、結果的に新しいアプローチやメニュに対しての順応能力が高いです。この能力の高さというのは長年の知識の積み重ねと感覚を鍛えてきた結果だと思います。
私個人の考えとしては声を変えたい、鍛えたいということに対応できる能力は何年もかかるものだと思っています。一時的にできたものは一定期間で衰え、無くなり、変な癖だけが残るという結果になりかねません。
声は見えないものですし自分とお客様では聞いている声も違うので判断しづらく、自分でいい声、いい発声と思っている時ほどお客様には違う結果が出ていることが多いものです。何かおかしくなった時、調子が悪い時にいつでもかえってこれる場所がトレーナーのレッスンだとも思っています。長年通っていらっしゃる人達は定期的にレッスンを受講していくことである一定の基礎的な能力を身につけているのだと思います。
自分の声を攻めるためにも、守るためにも、ずっとトレーナーを活用してほしいです。(♭Σ)