発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.オペラでは、声の方が発音より大切ですか。☆

A.声が聞こえなくては発音も聞こえません。客は、よい声を聞きにきています。もちろん、せりふがはっきりと聞こえた上でよい声であれば一番よいのですが、せりふがはっきり聞こえていても声が悪ければオペラとしてはどうでしょうか。

 

オペラは劇ではあるのですが、定番が多く、ストーリーは大体わかっているわけです。まして、せりふを知っていたら、かなり曖昧な発音でも私たちにはそれを聞きとってしまう耳の力が備わっています。

 

しかも、外国語をわからないで観に行く日本の客には、ことばは二の次でしょう。

 

タモリ倶楽部空耳アワーで、外国語の曲を日本語で聞くというのがありましたが、これは、最初はわからなくても誰かが勝手にそう聞こえるようなせりふを読み込んでつけたら、次からそうとしか聞こえなくなります。有名なのは、「イテテ、イテテ…」で始まる「コンンゲツハタリナイ。カリネバナラヌ、岩井サントコのゴムホース」(バナナボート)(♯)