発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.体調がすぐれない、身体が硬いときにどういう練習をしたらよいか?

A.体調がすぐれない、身体が重い、硬いなど疲れているなぁ・・・と感じる日にレッスンがあったり、歌う練習をしなければいけない時に気をつけることは、呼吸の問題です。体調がよくない時、気分が落ちこんでいる、ふさぎがちな時は、たいてい息が浅くなっています。だから、いざ歌おうと思っても身体が開放しないので、喉ばっかり疲れてしまいます。ですので、まず息を吐く、もしくは息を吐ききることを意識してウォーミングアップをやりましょう。上の歯と下の歯を閉じて、息を思い切り吐きます。歯を閉じることで少し抵抗ができますので、前歯の後ろ側に息を当てるようなつもりで、下腹をプッシュして息を吐きます。それを10回くらいを1セットとして、2、3回やりましょう。最初の1セットでふらふらする人もいるかもしれませんけど、息を吐ききることで身体の血の巡りとでもいうべきか、とにかく身体が起きてくる感じが出てきます。そうしたら、息を吐いた後に、声を同じように出してみましょう。もちろん、ロングトーンで発声します。母音は、何でも好きなもので良いですが、できれば あ母音などの口を開けて発声する母音を使いましょう。子音にG、R、T、Sなどをつけて声を遠くに飛ばすイメージで発声します。そうすると、身体が起動しやすくなって声が前に出ていきます。それでも、身体が硬い場合は、首周り、肩などをストレッチでほぐしたりして、同じように息を吐く練習を再開してください。(♯Δ)